2012年9月23日日曜日

美しい世界の終わり


シャングリラSIM(メインランドですから正式名称は違いますが)は、
来月末で終了します。

今日、他のSIMの閉鎖情報も聞きました。

消えていく潮時なのでしょうか。

いいえ。

新しいSIMは次々と生まれています。

ただ、日本人が撤退していっているだけなのです。


MMORPGというゲームでも、
シナリオやイベントが決まっていて、
あらゆるエンディングが設定されている他のゲームは流行しています。

何故SLは日本で波に乗れなかったのか。

簡単にいうと、国民の気質の違いなのでしょう。

自己主張し、自らの人生を「開拓」していくアメリカの精神と、
マニュアルがないと不安、他人と違うことをすると不安、
流行に飛びつき、飽きやすい傾向。
常に右にならえで突出を怯える日本人。

全てに当てはまる事ではないですが、
この自由度の高いsecondlifeの世界では、
やはり戸惑い、
言い方は悪いですが「村意識」(つるんでいないと不安)が根強く残っているからなのでは?
と、思うのです。

日本人でも成功者はいますが、それこそ極少数です。

大多数は出会いを求め、集団で過ごし、人間関係を構築しては破壊し再生していってるような気がします。

もちろん、一人でのんびりとSLを楽しんでいる人もいますが、
レンタルハウスをしていて「この人も同居人認定して欲しい」という人の割合は多かったです。

それぞれのSLの過ごし方。
基本「楽しければ何でもいいじゃないか」と思う人もいるでしょう。

私としては、
栄華を誇った都がだんだんと寂れていくのを感じています。
皮肉な事に、私はそういう状態さえも愛おしく思ってしまうのです。
滅びの美、とでもいうのでしょうか。
デジタルワールドですから、RLみたいに遺跡にはならないでしょう。
でも、心理的には「遺跡」に住んでいる気分になりつつあります。

RELIC。
PCの中に残るシャングリラのSSは、
私のRELIC(遺跡)です。

プロフィールにシャングリラの海底のダンスフロアで撮ったSSを載せて下さってる方もいらっしゃいました。

愛されている場所だったことは確かだと、私は確信しています。
とても素敵な美しい幻想的な場所でした。

SIMはまた更地に戻って、新しい姿に変わる事でしょう。

願わくば、シャングリラという場所があったのだという事を、
記憶とSSに残して頂けると幸いです。

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2012年9月13日木曜日

遅くなったけどSLに戻りました。


ソラマメ報告よりも遅くなりましたが、
無事SLに戻ってきました^^。

今日で術後2週間、退院して一週間目です。
病人は病人ですが現在の状態は治癒待ちの怪我人です。

まだ、腫れは残っていますし、嚥下する時も軽く痛むし、
麻痺は残ってるしですが、ほぼ毎日外出してリハビリしています。

通常2時間半~3時間のはずが、
4時間かかった癌切除手術でした。
まあ…私自身は麻酔でこの世にいなかったので、
ふわっと寝て起きたら終わっていたというだけなのですが、
当夜は激痛と腰痛でのたうち回る事もできず、
かといって寝たままでは痛過ぎるという状態。

思えば、痛み止めを貰えばよかったんですけど、
痛すぎるとそういう思考も停止するんですねw
「術後は傷口と腰痛と頭痛がかなり酷いから覚悟しておく事」と言われていたので、
ああ、これはそういうものなのだ、と、自己完結していたからかもしれません。

私は本当に幸運でした。

多数ある癌の中でも、軽い方の癌だったのですから。
そして入院生活(一週間)という短期間で済んで、
こうしてブログも書けるし、SLにもログイン出来る。
なんて幸運なんでしょう。
そして、人生で滅多に無い経験も積む事が出来て、
神様に感謝せずにはいられません。

いつかは死ぬのが人間です。
その時期が今では無かったということですね。
まだ生きてやらなければならない課題がいっぱいあるのでしょう。
それが済むまでは、生き延びていきます。

いっそ、死んでしまえば楽になるのに、という過酷な時期もありました。

でも、その時死なずに済んでよかった。
今回、生きる確率の高い癌に罹患してよかった。
再発や転移が全くないとはいえませんし、
死はいつも背中にはりついているでしょう。
でも、今はその時期ではないのが嬉しいです。

明日が必ず来るとは、思っていません。

ただ、恐怖症のように「寝てる間に死んだらどうしよう」という思考はありません。

常に死は隣に居ると自覚して生きているだけです。

SLに再ログインしてまず最初にした事は、
溜まったお知らせの処理と、
Vitaさんの新作ドレスの購入でした^^;

やはり私にとってのSLは着せ替えごっこを楽しむ場のようですw

入院して、opeして数日は、
はっきり言うとSLの事は完全に頭から欠落していました。
現実と向き合うほうが重要な日々だったのです。
個室ならPC使い放題なので、ログイン出来たでしょうけれど、
私が入ったのは8人部屋。
でも、窓際の場所だったので幸運でした。
8階の窓から外を見るなんてこれも私には非現実的でしたし、
空も綺麗でした。

当たり前だと思いこんでいる事が、
実は当たり前ではない事に気付きましょう。

「また明日ね」
そういってログアウトしても、次にログイン出来るとは限らないのです。

SLにログインしている時間、
大人数で会話やダンスするのも、
一人で美しいSIMを探検するのも、
着せ替えして遊ぶのも、
恋をするのも、
「あなたの世界、あなたの想像力」といっているSecondLifeの醍醐味なのです。
限りある人生を費やしてSecondLifeを生きているのですから、
大切に過しましょう。
お気に入りの場所でぼーっとしているのも、
現実ではそういう所に行けないあなたのストレス発散を、
アバターが代行してくれているのです。

それを、当たり前だと思わないようにしましょう。

とてもとても貴重な事なのです。

さあ、SLを楽しみましょう。
RLで死ぬ時に、美しく楽しかったデジタルワールドに生きていたと振り返りながら、
笑顔でこの世を去れるように。


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